2008年01月17日
語り継がれる重要文化財 真木大堂

これまでも豊後高田市・国東市を中心に、この国東半島の重要な文化財について、いくつか紹介してきました。
本日紹介するのは
『真木大堂』 (まきおおどう)
名前は知っているけど、何が凄いのか良く知らない…という方のために、真木大堂の魅力・その凄さを解説いたします。
迷いさえ吹っ切れる、見事な文化財の数々に惹かれることでしょう。
※このレポート記事は2007年の春に訪問した際のものです。
現在真木大堂は休館中で、その理由と時期も本文末に記しています。

観光地・大分を全国にPR
↓↓↓↓

そもそも真木大堂は六郷満山六十五ヶ寺のうち、本山本寺として三十六ヶ坊の霊場を有した最大の寺院でした。その名も『馬城山伝乗寺』。
奈良時代・養老年間の作と伝えられていますが、仏像の作風から見て平安時代の建立だと言われています。
この辺りの謎に包まれた大きな寺院という意味でも『幻の大寺』と評される事もあるそうです。伝乗寺は隆盛を誇った時期、六郷満山教学の中枢として、聴講所(学問所)としての役割を持っていたそうで、以来、多くの信者達に「学問の寺院」として尊崇されてきました。
しかし、今から700年前、火災に見舞われ、建物をはじめ、多くの貴重な品々が焼失します。
そんな中、当時の人々の厚い信仰と守護の元に難を逃れた九体の仏像たちが現存し、今なお我々に安息を与えてくれている仏像です。正面に見えるのが本堂と思われがちですが、実はこれは収蔵庫と呼ばれる建物。
ここに九躯の仏像が並べられています。が、残念ながらさすがにこの中は撮影禁止。
日本一大きな『大威徳明王』。木造では日本一の大きさ、大きな火焔を背負った『不動明王』。
生気に溢れた『四天王』を従えた、重量感たっぷりの『阿弥陀如来』。
表情豊かな『二童子像』。
どれも勇壮で、言葉にならない鮮やかさと落ち着きを見せ、見るものに安息感さえ漂わせてくれます。奥には長い間仏像を安置してあった旧堂。
正面の朱塗りの扉には、皇室の紋章である「菊花の紋章」が飾れれています。
鎌倉時代、蒙古軍が二度に渡り日本を急襲しました(元寇)。幕府は教書を発し、これを受けて豊後守護職は六郷満山の寺院に対し、異国降伏の祈祷を行うように要請。ここでも国難を救うために長期に渡り、大祈祷が行われたそうです。この恩賞として、弘安八年に将軍職を経て朝廷よりこの紋章が下賜されたのです。このような例は他に類似する事がなく、非常に珍しい例として、取り扱われています。
他にも石造文化財を集めた古代公園や、馬城山伝乗寺大展望台など、見所はまだまだあります。時間のあるときにゆっくりと散策するのも良し、純粋にお寺・仏様に参拝するも良し、利用方法は様々です。
九体の貴重な仏像を目の当たりにし、あなたは何を思いますか?
圧倒されて、お参りするのを忘れないように気をつけて下さいw
※2007年12月から収蔵庫の仏像が初めて修復に出されました。
重要な国家遺産であり、国の重要文化財にも指定されている貴重な仏像を、未来永劫に保存していくための作業で、これに伴い施設内の数箇所の改修作業も併せて行っているそうです。
休館時期は2008年の10月31日までの予定。
新しく生まれ変わる真木大堂にも、是非足を運んでみたいですね。
真木大堂
公式サイト
豊後高田市田染真木1796番地
電話番号 0978-26-2075
開館時間 5月~10月 8:30~17:30
11月~ 4月 8:30~17:00
料金 大人 200円
高校生以下 100円
年中無休
この記事へのトラックバックURL
http://active.junglekouen.com/t30464
この記事へのコメント
真木大堂の仏像は、本当に素晴らしいですよね。
国宝から「管理できないから重要文化財に」してもらったという噂もホントかな?
と思う凄さでした。
もっと知ってもらいたいと思います。
国宝から「管理できないから重要文化財に」してもらったという噂もホントかな?
と思う凄さでした。
もっと知ってもらいたいと思います。
Posted by asu at 2008年01月18日 23:33
asuさん
印象に残る仏像の数々ですよね。
特に第一印象でため息が出そうになるのを良く覚えています。
確かに、両子寺や富来寺に比べると、印象が薄いですが、実は重要度は同じか、上だと思っている方もおられるほどの貴重な施設・仏像なんですけどね。
印象に残る仏像の数々ですよね。
特に第一印象でため息が出そうになるのを良く覚えています。
確かに、両子寺や富来寺に比べると、印象が薄いですが、実は重要度は同じか、上だと思っている方もおられるほどの貴重な施設・仏像なんですけどね。
Posted by ケンジ at 2008年01月19日 07:08



